北米の小説、詩、戯曲、評論、伝記など言語芸術、いわゆるアメリカ文学の作品や作家に関する
情報を扱う雑記帳です。関わりのある映画や音楽、ときには別の地域の作家なども扱います。
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カフカのアメリカ
Amerika
20世紀の小説について考えるときにどうしても外せない作家の一人であるフランツ・カフカは、ユダヤ人としてプラハに生まれ、ドイツ語で小説を書きました。その不条理な物語群は、のちに米国で活躍した作家たちにも大きな影響を与えていると思います。特にユダヤ系の米国作家には、カフカを後継者と言えそうな人も沢山います。そのカフカが書いた数少ない長編の一つ、Americka を最近読みました。

ただし、僕が読んだ英語訳は1949年に英国で出版された本で、題名も英語風の America でした。

現在は、英語版でも独語風に Amerika という題名で刊行されることが多いです。右上のペーパーバックもそうです。

もともと未完成に終わった小説なので、まとまりが無いです。カフカらしい作風を確立するまえに書かれたのか、前衛的でもないです。英語で読んでいると、トマス・ウルフのまとまりがない小説を思い出しました。それでも住居やホテルや街の描写に米国らしい雰囲気は感じられます。あの国が持つ気さくで優しい側面も、理不尽で暴力的な側面も、この作品には描かれています。

書き出しはこんな感じです:

As Karl Rossmann, a poor boy of sixteen who had been packed off to America by his parents because a servant girl had seduced him and got herself a child by him, stood on the liner slowly entering the harbour of New York, a sudden burst of sunshine seemed to illumine the Statue of Liberty, so that he saw it in a new light, although he had sighted it long before. The arm with the sword rose up as if newly stretched aloft, and round the figure blew the free winds of heaven.

Franz Kafka. Amerika.
| ヨーロッパの米文学 | 16:29 | comments(2) | trackbacks(0) |
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カフカのアメリカで検索して、飛んできました。

そのうえ、blogの内容がとても興味があります。

私のblogにリンクを張ってもいいでしょうか。
| 四月の秘密 | 2009/05/30 9:36 PM |
四月の秘密さま、
リンクしていただければ嬉しいです。
ありがとうございます!
| Ryotasan | 2009/06/02 9:10 PM |









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