北米の小説、詩、戯曲、評論、伝記など言語芸術、いわゆるアメリカ文学の作品や作家に関する
情報を扱う雑記帳です。関わりのある映画や音楽、ときには別の地域の作家なども扱います。
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魔女狩りと赤狩り: 演劇と映画
クルーシブル (初回限定生産)
もうすぐ2月10日、アーサー・ミラーの命日がやってきます。1年前にミラーの代表作を紹介しましたが、映画化されてDVDが入手しやすいこの作品も重要です。植民地時代のニューイングランドで起きた事件をもとにした戯曲を映画化したThe Crucible [坩堝: クルーシブル]です。
舞台上演用の戯曲を映画化するにあたって原作者のミラー自身が映画脚本を担当しました。主演はダニエル・デイルイスさんとウィノナ・ライダーさんです。有名な作家が原作と脚本を担当し、内容は深刻で政治的な悲劇であるにも関わらず人気俳優が主演している珍しい作品というわけです。

1692年にマサチューセッツ州セイレムで起きた魔女裁判の騒ぎでは、19世紀の小説家ナサニエル・ホーソンの先祖も判事として関わっており、ミラーの戯曲にも少しだけ登場します。(映画の方でも登場しますが、原作の戯曲を知らない人には名前が分からないかもしれません。)

この騒ぎと、それに巻き込まれた男の悲劇的な選択を描いたこの戯曲をミラーが書いたのは1952年です。260年前の魔女狩りを扱った映画を通して、50年代の米国に吹き荒れていた赤狩りを間接的に批判した作品だと理解されています。(ミラー自身も証人喚問に呼び出されたことがあります。)

IMDbの情報によると、映画製作中にダニエル・デイルイスさんは、ミラーの娘であるレベッカ・ミラーさんと知り合い、のちに結婚したそうです。ダニエルさんの父親は英国の桂冠詩人セシル・デイ・ルイスです。二人のあいだに産まれたお子さんたちは、詩人C・D・ルイスと劇作家アーサー・ミラーの孫というわけです。


| 舞台と銀幕の米文学 | 19:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
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