北米の小説、詩、戯曲、評論、伝記など言語芸術、いわゆるアメリカ文学の作品や作家に関する
情報を扱う雑記帳です。関わりのある映画や音楽、ときには別の地域の作家なども扱います。
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ボールドウィンとマルコムX
マルコムX
米国で不当に差別されてきた黒人たちが市民 (公民)
としての権利を獲得することを目指した公民権運動に
おいて、マーティン・ルーサー・キング牧師に劣らぬ
影響力を持ち、キング牧師と同じように暗殺されてし
まったマルコムX (マルカムX) の伝記 (自伝) は、
70年代から映画化の話がありました。

是非とも黒人監督の手でという悲願が黒人たちのあいだに根強くあり、90年代にやっとスパイク・リーさんの監督、デンゼル・ワシントンさんが主演という形で実現したことは良く知られています。

マルコムX』という題名で、日本でも公開されたこの映画に関して、あまり知られていないのは、脚本を手がけたのがジェームズ・ボールドウィンだったことです。
勿論、映画の中でボールドウィンの名前はクレジットされていませんから、彼の脚本がもとになっているというのは非公式の事実にとどまります。IMDbの情報によれば、ボールドウィンの遺族が望まなかったためクレジットされなかったそうです。VOAのボールドウィン特集でも、『マルコムX』については触れていませんでした。

ボールドウィンの残した脚本は One Day When I Was Lost という題名で出版されています。比べてみれば分かりますが、もともとボールドウィンの脚本にあったことはほぼ忠実に継承され、さらにリー監督が増補する形で映画は仕上がっています。

勿論、この脚本をボールドウィンの代表作とは言えないかもしれませんが、黒人文学、黒人文化や公民権運動に興味のある人にとっては興味ぶかい事実と言えるでしょう。
| ハーレムのジャズ詩人 | 20:57 | comments(3) | trackbacks(0) |
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| - | 20:57 | - | - |
「マルコムX」は「トレーニング・デイ」と並び個人的に好きな映画ですが、根底にボールドウィンの作品があったとはまさに寝耳に水です。ただしラストの小学生たちが口々に叫んで行くシーンだけは陳腐な印象を持ちましたが、あの場面は原作にあったのか気になるところです。
しかし、IMDb すごい情報量ですね。キイワードにTERAYAMAと入力しても相当正確で詳しく記述されています。一体、どこの誰(団体)がこれほどのデータを構築したのか・・ ご紹介に感謝します。 P.S.1年前のフィールド・オブ・ドリームズについてもコメントさせて頂きました。
 
 
| numa | 2007/01/06 11:16 AM |
原書を仕事場に置いてあるのでまだ確かめていませんが、マルコムが死んだあとの殆どは、ボールドウィンの脚本に無かった箇所だと思います。衝撃的な暗殺で終わる方が悲劇としてまとまります。

一方、監督が意図的に行なったのかどうか分かりませんが、観客が映画に対して疑問を持つような終わり方も、それはそれでマルコムの生き方に近いと言えます。

IMDbは働き手の募集もしていますから、広告収入を頼りに行なっている商業的なデータベースです。ただし、情報源は会員登録した有志によるようです。

フィールド・オブ・ドリームスに関するコメントは見つかりませんでした。スパムと間違えて僕が消してしまったのか、それともJugemの方で技術的なトラブルがあったのか分かりません。

"Shakespeare in Harlem" のコメントは、このブログで公開しても良いかどうか、もとの英文を書いたかたの許可を得る必要があります。
| Ryotasan | 2007/01/07 11:18 AM |
フィールド・オブ・ドリームスでは夜、学校図書館の蔵書構成についてPTAで皆が熱く討論していたシーンが印象的でした。あそこで槍玉に挙がっていた本がずっと気になっていて書名と理由を知人の米国人に聞いていたら先日、banned and challenged booksなるサイトを教えてくれました。(米国における図書館を中心とした禁書目録)このブログで紹介された本まで対象にされていて驚きです。
http://www.deletecensorship.org/downloads/booklist_hpb.pdf  1年前の記事に今頃コメントした非常識をお許し下さい。(気になっていた疑問が氷解したもので・・)
Shakespeare・・に関しては私信ですので公開不要です。いろいろ、ご心配をかけてすみません。
| numa | 2007/01/07 9:06 PM |









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