北米の小説、詩、戯曲、評論、伝記など言語芸術、いわゆるアメリカ文学の作品や作家に関する
情報を扱う雑記帳です。関わりのある映画や音楽、ときには別の地域の作家なども扱います。
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Capote: 映画の原作は長い伝記
Capote: A Biography

映画 Capote の原作を In Cold Blood と一緒に取り寄せてあったんですが、なかなか読み始められずにいました。17ドル95セントのペーパーバック (ソフトカヴァー) 本です。A5版で厚さは4センチ以上、全部で636頁、そのうち本文は547頁まで、残りは後書き、協力者へのお礼、情報源を示した注、カポーティの作品一覧、文献資料一覧、索引、写真の出所です。

映画の方は In Cold Blood に関わる部分だけを扱っているようですが、原作はトルーマン・カポーティが生まれる前、両親の出会いから始まり、カポーティが59歳で死亡するまでを、59章で辿る伝記です。

まだ始めの方しか読んでいないんですが、これから読書日記のつもりで、ときどきここに報告するつもりです。

Gerald Clarke. Capote: A Biography. 1988. New York: Carroll & Graff, 2005.

| カポーティを追いかけて2005 | 09:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
冷血: 事件の起きた家
In Cold Blood で扱った事件の起きた家、カンザス州ホルコムにあるクラッター家の建物は、事件のあと売りに出され、この作品が映画化されたときにはここで撮影も行なわれました。

ただ、事件の起きたあと、この小さな町ホルコムに住んでいた2000人ほどの人たちのほとんどは別の土地へ引っ越していったそうです。

今でもこの町に住んでいる人のほとんどは、その後に引っ越してきた人たちの様です。事件の起きたクラッター家の建物にも入居者があり、90年代にはその人たちを取材したニュースが地元の新聞に載りました。写真も公開されています。

地下室の壁には今でも血のりの跡と思われる黒いしみがあるそうです。

http://www.s-t.com/daily/11-96/11-29-96/b03li048.htm
| カポーティを追いかけて2005 | 09:37 | comments(0) | trackbacks(1) |
読了: In Cold Blood
In Cold Blood: A True Account of a Multiple Murder and Its Consequences (Vintage International)

 トルーマン・カポーティの In Cold Blood [冷血]、
 けさ読み終えました。判決が出て、裁判所の近くにある拘置所
 から刑務所へ犯人たちが送られたところで刑務所の描写があり
 ます。この文章がうまいと思いました。ただし、最も
 カポーティらしく美しい文章は、そのあと、最後まで取って
 あったようです。

本当に読む時間が無く、朝夕の通勤電車の中で少しずつ読んだので、こんなに長くかかってしまいました。事件発生から結末までは何年もかかっていますから、ゆっくり読むのも悪くないでしょう。

殺人事件を扱ったサスペンス小説で最高傑作といえば、ロシアの文豪ドストエフスキーによる『罪と罰』を挙げる人が多いです。比べてみて、カポーティの In Cold Blood は『罪と罰』ほど凄くはありません。勿論、ドストエフスキーが細部まで納得の行くように物語をこしらえたのに対してカポーティは事実にこだわりました。できあがりが『罪と罰』より劣るからと言って少しも恥ではないと思います。

犯人たちの幼少年時代や人間関係、関係者の人間模様も長すぎず、絶妙の展開になるよう配置されています。米国庶民の生活やアメリカ英語を知る上でも興味深い1冊です。

Truman Capote. In Cold Blood: A True Account of a Multiple Murder and Its Consequences (Vintage International)

| カポーティを追いかけて2005 | 11:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
クリスマス: 南部作家の描く殺人事件
Light in August: The Corrected Text (Vintage International)

今夜はクリスマス・イヴなので、キリスト降誕祭に関係のある記事を書こうと思いました。米文学でクリスマス関連の作品にどういうものがあるかを考え、一つ思い出しました。

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| カポーティを追いかけて2005 | 10:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
Capote: LAFCAの3部門で受賞
映画 Capote に関する情報です。

ロサンジェルスには映画産業の拠点ハリウッドがあります。当然、映画関係者にとって重要な地域です。ここのLA映画評論家協会 (LAFCA) で選定される賞の2005年度における三つの部門で Capote が賞を獲得しました。

トルーマン・カポーティの役を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンさんは男優賞です。

ダン・フッターマンさんが脚本賞を The Squid and the Whale のノア・ボームバックさんと分け合いました。

ハーパー・リーさんを演じたキャサリン・キーナーさんは、Capote をふくむ4作品で助演女優賞です。

余談ですが、最優秀作品賞は Brokeback Mountain、音楽賞は『ハウルの動く城』です。

LAFCI: 12/10
http://www.lafca.net/Home/News/2005_lafca_awards_winners.html
| カポーティを追いかけて2005 | 08:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
冷血、ライ麦畑、リパブリック賛歌
In Cold Blood: A True Account of a Multiple Murder and Its Consequences (Vintage International)

 朝夕それぞれ10分ずつ、通勤のため電車に乗っています。そのと
 き座れれば、トルーマン・カポーティの In Cold Blood: A True
 Account of a Multiple Murder and Its Consequences
を読む
 ことにしています。

初期のカポーティ作品に見られるような美しい文章は多くありませんが、サスペンス小説として読ませる展開になっています。

事件が起き、犯人はまだ逃走中です。なかなか捕まりません。捜査の責任者である刑事が久しぶりに現場を訪れ、鍵を開けて家の中を見ると、ふたの開いたピアノに載せてある楽譜は "Comin' thro' the Rye" [故郷の空: ライ麦畑を通って] でした。

一方、逃走中の犯人たちが、ただ乗りを期待し、道路沿いで待ち続けるときに歌うのは "Battle Hymn of the Republic" [リパブリック賛歌] です。

| カポーティを追いかけて2005 | 13:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
アラバマ物語: 500円のDVD
アラバマ物語

トルーマン・カポーティの幼なじみで同業者のハーパー・リーさんが書いた長編小説 To Kill a Mockingbird は映画化され、アカデミー賞も三つの部門で獲得していることをご存じのかたは多いでしょう。少年時代のカポーティをモデルにした男の子も、語り手の親友として登場します。

日本でも何種類かのDVDが『アラバマ物語』という題名で発売されています。収録されている映画そのものは同じ作品らしいです。画像のリンクを示したのは、何と新品価格500円の商品です。

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| カポーティを追いかけて2005 | 14:54 | comments(0) | trackbacks(1) |
ハーパー・リー: To Kill a Mockingbird
To Kill a Mockingbird

 映画 Capote には、主人公トルーマン・カポーティの相棒とし
 て登場する女性がいます。映画の宣伝によるとハーパー・リー
 (Harper Lee) さんという、女性らしくない名前で、カポーティ
 の幼なじみ、そして同業者です。

 リーさんの著作で本になっているのは To Kill a Mockingbird [モノマネ鳥を殺すこと] という長編だけです。

80年代にさかのぼる個人的な話ですが東京にある大きな書店の洋書売り場などで原書の表紙は見たことがあり、この小説の名前は覚えていました。でも、アメリカ文学史の本にハーパー・リーさんのことは詳しく出ていませんでした。大学院で米文学を専攻するばあい、入学試験で米文学史が出題されるので、大抵は米文学史の本を通読します。僕は大学院を5回受験し、米文学史は何種類かの本を何度も通読したんですが、とにかくこの作家については記憶に残っていませんでした。

日本語訳が『アラバマ物語』という、原作とは全く違う題名で出版されていることは知っていました。

90年代に入り、インターネットを利用するようになり、米国の高等学校や大学で文学を教えている人たちのメーリング・リストに参加するようになると、この作品がときどき話題に挙がるので、米国での知名度を再認識するようになりました。歴史や教育学の授業などで、教材として使われることもあるようです。

とにかく読んでみようと思い、上記リンクのペーパーバックを取り寄せました。

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| カポーティを追いかけて2005 | 08:36 | comments(2) | trackbacks(0) |
2冊到着
カポーティ関係の本を何種類か注文してあったんですが、2冊だけ届きました。In Cold BloodCapote: A Biography です。

In Cold Blood の後ろの宣伝文を見て分かったんですが、この事件が起きたのは1959年の11月15日です。つい先日、11月15日に以下のような記事を書いたのは単なる偶然です。

In Cold Blood: http://beibun.jugem.jp/?eid=8

朝から晩まで授業はあるし、授業以外にも仕事は沢山あるし、週末は家族が大切なので、まとまった読書の時間は無いです。通勤の電車の中で10分間読書に賭けましょう。
| カポーティを追いかけて2005 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
ミヤタ ブログ に綴られた感想
トルーマン・カポーティについてブログやホームページで見かける記事は、その文章表現や頁のデザインに芸術的なこだわりが見えることも多いです。

以下のリンクは、米国で映画 Capote を観たshigetoさんの感想が、散文詩のように綴られているブログです。

ミヤタ ブログ
映画『capote』<ameblo.jp/shigeto/entry-10005691233.html>
| カポーティを追いかけて2005 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
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